2月1日・2日と九州地方も雪が舞った。かなり積もったところもある。我が家の庭の積雪は5センチ程だったが、一日中気温はー4度前後で空気は冷たくきりりと凍てつくような天候だった。豪雪で困っている地方を思うと、申し訳ない気持ちだが、一年に一日か二日の雪景色は子供達にとっては雪だるま作り、雪合戦と嬉しい冬らしさの日だったようだ。

庭の”つくばい”、チョロチョロ流れる水が、いつの間にか凍って氷柱になった。くるくる輪が出来ているところが面白い。
平山温泉へ
私達夫婦はどちらも1月が誕生日。で【温泉にでも行こうか】ということになった。1月も最後の31日一泊で出かけた。
以前玉三郎公演を山鹿の【八千代座】で見た時に泊まりたかったのだが、あいにく満杯だった。今回は完全に”温泉のみ ”を楽しむことになった。初めて行く温泉である。
我が家を車で出て1時間半。横に田んぼやビニールハウスを見ながら、細い山道へ。看板
に入浴200円などという簡易温泉などから、宿泊できる宿合わせて10数軒、山鹿より車で30分くらいだろうか。
平山温泉の歴史は古い。開湯は1300年前とか。
湯質は【アルカリ性単純硫黄泉】PHは9,7 随分と柔らかな湯質である。
武将加藤清正が汗疹の治療に、この温泉に通ったとも言われている。
【山鹿の奥座敷】ともいわれるひっそりとした小さな温泉郷である。確かに自然の中の温泉以外なんにもない。それが魅力といえるのだろう。 それに最大の魅力は湯質の良さ!透明でトロリとして肌にまとわり付くような、なんともいえない優しさがある。「わあ、肌がツルツルになった!」と感じるくらいに気持ちがいい。1週間くらい続けて逗留したいなと思ってしまった。1日では・・・美肌は無理だろうから(笑)
鄙びた造りの門をくぐり小経を行くと、何軒か離れ屋がある。(画像のご隠居サンが肩にしたザックの中身は・・・ご隠居さんのMY枕。温泉宿やホテルのふわふわ枕だと眠れないようで、いつもMY枕同伴)
年金生活者の温泉行きなので、価格は一泊できれば一万円以内で。今回は11,000。それでも離れ屋には露天風呂が付いていて、3,4人は優に入れる広さ。
お湯は源泉掛け流しで少し熱めだが、外気が冷たいのでいつまでも入っていたいと思うほど、心地よかった。
大露天風呂(泊り客専用)や日帰り客も入浴できる内湯・露天風呂にも入ったが、今回は部屋の露天がまことに気持ちがよい。晴れていれば星空が美しく目に映ったことだろうが、生憎の曇り空、残念。
部屋の乱れ箱には【浴衣と作務衣】と滑り止めの付いた足袋が用意されていた。
なかなかの心配りと思う。(今はそういう宿も多いだろうが、昔は雲仙温泉の宮崎旅館では、寝るための寝巻きが浴衣の別に用意してあって、感心したものだった)
内湯や大露天湯に行くための【編み籠】も用意してあった。ちょっといい感じ!お部屋がもう少しお洒落だとなおいいけど・・・宿泊二食付11000円だもんネ。
和会席料理は料理長さんのセンスで、上品な感じで量も程よくそれでも食べ終わる頃には、「もう満杯!」状態だ。(料理を少しだけ。お品書き、忘れてきました)



部屋で寛ぐと、物音一つ聞こえぬ静寂の夜が更けていく。TV見たり本を読んだり、合間にあれこれ喋ったりという、家の居間で過ごす時間と変わらぬのだが、ゆったりとした今風にいえば「ゆるキャラ」になったような心地よさがある。
カラオケややたらに賑やか過ぎるのは、余り好きではない私達には、こんな時間が相応しいように思える。
今夜は読みかけの【ビブリア古書堂の事件手帖】三上 延という初めて手にする作者の本だったが、鎌倉にある小さな古本屋で起こる奇妙な古書を巡る事件。沢山の古本が積み上げられ、埃の匂いがするような古本屋を思い出しながら、ちょっと郷愁に駆られながら読んだ。しんしんと静かで、ほんわりと湯の香りが漂う宿でのひととき、いろんな憂さも、束の間忘れて過ごした夜だった。
この辺りには新築でも【三階建ての和風な昔ながらの家】が
あちこちで見受けらて珍しかった。
こういう風習というか建てかたが残っているんだあ。
私達がチェックアウトした10時には、もう日帰り温泉へ来た人たちの車が何台もあった。
平山温泉のフアンは多いですよとは内湯で一緒になった方の話。この湯質と静けさ、昔ながらの自然の中にひっそりと佇む温泉郷は、心身ともにほっと寛ぎ、静けさと温泉を存分に楽しめるところだった(今回の宿泊は お宿 湯の蔵)
シニアの私達の楽しみは観劇やコンサートに加えて、温泉をほっこりと楽しむこと。今年は沢山の温泉を訪れてみたいなぁ。